とらお

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺のとらおのレビュー・感想・評価

3.6
長い英仏戦争で疲弊した19世記初頭のイングランド。不況に喘ぎ、全ての成年男子への選挙権を求めてロンドンの有名な活動家の演説を聞きにマンチェスターの聖ピーターズ広場に集ったのは女子供を含む非武装の労働者階級の人々だった。そんな庶民らを疎ましく思う地方判事の命を受けた正規軍と義勇軍は広場の両サイドから彼らを挟み撃ちにし、逃げ場を失った多くの無辜の民が虐殺の犠牲となったピータルーの悲劇を描いた作品。人命軽視が甚だしく、観ているのが辛くなるけれど、この事件がきっかけでマンチェスターガーディアン紙が創設されたという経緯があり、見応えはある。
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