りと

バンクシーを盗んだ男のりとのレビュー・感想・評価

バンクシーを盗んだ男(2017年製作の映画)
3.7
壁から引き剥がされたストリートアートが、今もロンドンで眠っているという何もまあ微妙な話。「そこにある」というストリートアートの価値が失われているのにその価値を保存し売りさばこうとする架空取引のような空虚。
ストリートアートの目的は「人々やその街と対話し交流すること」とするならば、アートの商品化によってこの本来の目的は失われ空虚が形成されている。
パレスチナにスポットライトをあてるために、ロンドンで眠るアート。
お金は代替物のはずなのに、ただ不安で溜め込んだ貯金などもみんな構造は似ている気がする。
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