85歳の今も、現役の女性最高判事であるルース・ギンズバーグの活躍を描いた本作。
まだ幼い娘の育児をしながら、名門ハーバード法科大学院に入学。
しかも病に伏した夫の面倒を見ながら、首席で卒業してしまうとは、本当に信じられません。
しかも弁護士になることをあきらめず、法律における男女平等の為に、歴史的戦いを挑むのだから、その勇気には恐れ入ります。
ただ少し気になったのは、ルースという人物の描き方が小綺麗にまとまってしまっている点。
女性への差別がまかり通っていたこの時代、きっと葛藤ももっとあったはずです。
ハーバードで女性トイレがなかったという事実も、映画『ドリーム』のように描いてくれたら、もっと実感できたのになあ。
もう少し人間臭い面も見れたら、ラストの感動もより大きくなったのかなと思います。
ルースの信念を貫く姿勢は、自分も少しでも見習わなければ。