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ジュディ 虹の彼方にのあやののレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.2
大好きなgleeで伝説のミュージカル女優として何回も名前が挙がったジュディガーランド。
実はオズの魔法使い未見なんですが、ジュディガーランドを検索だけしたことはあって、当時のショービジネスの裏話が今以上にえげつない事は覚えてた。
彼女を完全に売り物として扱い、子供なのに薬物漬けにして…というくだりには衝撃を受けた。
当然その後の人生を大きく左右する事になり、心も体もボロボロになり、47歳で亡くなってしまった。

映画は晩年が中心で、少女時代は大人達に抑圧されていたシーンがところどころ挟み込まれる。
彼女の人生全体や功績を紹介してくれるわけではないので、前知識全く無しで観るより、聞いた事ある程度でも興味ある人が観た方が入り込めるかなぁとは思う。
正直映画だけ観ると、仕事を全うしない(遅刻や出勤拒否)=怠惰や偉そう、という印象がついてしまうけど、それも大元は薬物、金、奪われた自由…汚い大人達が用意した歪んだ環境のせいだなと、調べた今なら思える。
でも自分の子供や同性愛者のファンや観客に対しては優しさや正直な気持ちを見せ、繋がりを求めているようにも見えて、そこにいるのは当然ながら「普通の」女性だった。

余談ですがジュディガーランドはあの時代には珍しく同性愛に理解を示していて(家族や本人が当事者なこともあり)、同性愛解放運動のイメージカラーというか象徴がレインボーなのは Over the Rainbow から来てるとか。影響力すごいなと思った。だからgleeで同性愛のキャラの憧れになってたのか。
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