"オズの魔法使"のドロシー役で一躍スターとなったジュディ・ガーランドの晩年の物語。厳密には47歳で亡くなる半年前のロンドンでのステージを中心に描いている。
何というか、芸能界の闇というのか、酒と薬物などでおそらく病気なのかな?かなり不安定な状態だったというのがよく描かれている。
働かなくては子供を取り返せないという思いはあるのだろうけど、こうなる前に何とかならなかったのだろうかと思いながら、どうしようもない姿にずっと共感できなかった。
本作はほぼ実話なので、違うストーリーには出来なかったということでしょうけれど、クイーンやプレスリーの伝記作品は、もう少し惹かれる部分があったので、やはりジュディの作品をあまり知らないというのが一番の違いかと感じた。
最後のステージの部分が実話ということなので、すべてはあの部分ありきなのかな。
レネー・ゼルウィガーの演技は見事。ジュディのかなり痩せて病的な状態を表現している。お尻の大きなぽっちゃり系の"ブリジット・ジョーンズ"とは全く別人のようだった。