ゆう

ジュディ 虹の彼方にのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジュディの身になって、人間への不信感をジリジリ体験できるVR映画だった。(それは作り手にその意図があるのか、はたまた私が人間不信過ぎるのか。)伝記に見せてサスペンス映画だった。

秘書のロザリンの表情がめちゃくちゃ印象的だった。ロザリンのような女性になりたい…!!!

あと出待ちしてたファンの男性二人が本当に大好き。特に、最後ジュディが登壇した時に二人の顔が本当に輝く。素晴らしいシーン。

幼い頃からショウビズの食い物にされ、両親や他者と安定した関係性を築いて来られなかった彼女。観客からの期待を裏切り切れない自分自身をも責めていたのが、辛い。だが、それも致し方ない…。

最後のオーバーザレインボーが寂しく響く…。こんな切ないオーバーザレインボーは初めて聴いた…。ジュディがガチ泣きしてしまってから、観客が少しずつ歌い出したの、本当なのかな。泣いちゃう…

「人は、どれだけ誰かを愛したかで測られるものではない。あなたがどれだけ他者に愛されたかによって評価される。」(オズの魔法使い)
歌うジュディを見守るあのファンの二人、そしてロザリンの眼差しが、この映画の救いだ。

ビッグバンドが好きだから、耳が終始幸せだった。
ゆう

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