映画好きの柴犬

ジュディ 虹の彼方にの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.0
どん底の人生、最高のステージ

 稀代のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を描く伝記音楽映画。ここのところ「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」とミュージシャンの伝記物が続いているが、壮絶さで言えば本作がダントツ。

 少女時代から薬漬けにされ、搾取され続けた彼女がただただ痛々しい。冒頭から、必死に生きている、でも空回りしているというのが伝わってきて心が締め付けられる。そして気がつくと、すこしでも彼女が救われて欲しいと願っている自分がいる。

 アカデミー賞受賞も納得のレネー・ゼルウィガーの演技が圧巻。生歌という歌唱シーン素晴らしく、もう、ジュディにしか見えない。ロンドン公演の秘書ロザリン役のジェシー・バックリーもよかった。今年は主演作も公開されるらしく要注目。そして、ジュディの少女時代を演じたダーシー・ショーも可愛い。