たけちゃん

ジュディ 虹の彼方にのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.0
まだ信じてるの……お客との間の愛を……


ルパート・グールド監督 2019年製作
主演レネー・ゼルウィガー


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、6月22日はジュディ・ガーランドの命日です。
映画「JUDY」は晩年のジュディ・ガーランドを取り上げた作品なので、レビューを上げるならこの日しかないと思い、温めていました!


【ジュディ・ガーランド】
1922年6月10日ミネソタ州生まれ、1969年6月22日ロンドンで亡くなる。享年47歳。本名はフランシス・エセル・ガム。5度結婚し、2度目の夫ヴィンセント・ミネリとの間の子がライザ・ミネリです。

1939年、17歳で「オズの魔法使い」の主役ドロシーに抜擢。
21歳で最初の夫でデヴィッド・ローズと結婚。
次第に生活が乱れ、神経症と薬物中毒に侵されていく。
1950年には映画会社に解雇され、その後はジャズシンガーとして活動することに。

1954年に「スタア誕生」で銀幕に復帰。ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞、アカデミー賞主演女優賞はノミネートで終わる。そして、再び生活が乱れ始める。

1961年にカーネギーホールで行った2時間で26曲歌ったライブは、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞しましたよ。超名盤!トークでお客さんをドッカンドッカン笑わせます!

1969年6月22日に滞在先のロンドンで睡眠薬の過剰摂取により亡くなりました。







さて、映画です。
実は5月30日に劇場で観ていました\(^o^)/
自粛が明けてすぐの劇場鑑賞!
レビューは後でと思っていましたが、先に観ておかないと終わっちゃうのでね(ˆωˆ )フフフ…


主演はレネー・ゼルウィガー
なんと言っても、アカデミー賞主演女優賞受賞ですからね。特に、歌が素晴らしくて。

レネー・ゼルウィガーは素晴らしい女優ですし、「シカゴ」を観ると歌手としての実力に不安もない。でも、演じるのは、あのジュディ・ガーランドですからね~。これは大変ですよ。

でもね、本当に素晴らしかった。
もう、途中からはレネーではなく、ジュディにしか見えなかったよね( •̀ω•́ )و✧


映画としては、晩年の不遇時代のジュディ・ガーランドなので、観てて辛いんですよ。また、色使いとか、すごく良かったんだけど、けっこう我慢の演出で、ラストに至るまではスコアは3.5くらいかなぁ……と思っていましたが、ラストのレネー・ゼルウィガーが素晴らしくて、持っていかれました。それで4.0です。ラストだけなら満点でも良い( ˘ ˘ )ウンウン

グラミー賞も取るようなジュディの歌を、レネー・ゼルウィガーは吹き替えなしで歌ったというんだから、すごいよね。声も似てるんだよなぁ。




5回の結婚もあり、ジュディ・ガーランドの私生活がかなり乱れていたというのは有名なので僕もそう思ってましたが、映画を観て変わりました。
ライザ・ミネリが「母を殺したのはハリウッドだ」と言ったように、薬物に溺れたりするのは本人ではなく、環境が原因だったんだと感じました。

今のアイドルなどもそうですが、育ち盛りに食べたいものも食べずに生きる生活は賛成出来ませんよね。

また、満たされない思いを結婚に見出そうとしたのもよく分かりました。本当に愛されたい人だったんですね。


でも、私生活では色々ありながらも、ステージに立った時のジュディ・ガーランドの輝きが素晴らしくて。スターってこうなんだ!って感じましたよ。同時に、それを演じるレネーの素晴らしさね。
もう一度、じっくり見直したいなぁ。
そんなことを感じる映画でした。



サントラ盤ではレネー・ゼルウィガーの歌をフルで味わうことが出来ますよ。
僕はやっぱり明るいのが好きで「ゲット・ハッピー」や「ザ・トロリー・ソング」が好きでしたが、ラストの「オーバー・ザ・レインボー/虹の彼方に」があまりにも素晴らしくて、全部持ってかれました(ˆωˆ )フフフ…



ジュディ・ガーランドのご冥福をお祈りして!