このレビューはネタバレを含みます
想像の範疇を超えないところがもどかしくもあり、ただこれは伝記物の性か…と思う部分もあり。
レネー・ゼルウィガーの演技はそれは迫力のあるもので素晴らしいですが、個人的にはちょっとコッテリしすぎでは…と思ってしまいました。。その濃厚さを楽しむという見方もあると思いますが!
10代で世界的スターとなり華々しい世界だけを見て生きてきた彼女が、母親としての自分とステージの上の自分との間で引き裂かれていく様は痛々しかったです。
ここでしか生きられない。そこでしか輝くことができない。そういう人生を歩ませてしまった芸能界の残酷な姿。
彼女がどれだけの孤独と重圧を抱えながらステージに立っていたかと思うと、胸が張り裂けそうになります。
しかし、ラストのそれはもう幸せそうなジュディの表情もスポットライトの下でしか得られないものだというのはなんとも皮肉でした。