エイデン

バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり/悪夢の逃避行のエイデンのレビュー・感想・評価

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オレゴン州ポートランド
売れないカメラマンのショーンは、恋人ライリーや家族にアーティストになる夢を告げながらも、高級レストランで駐車係をする日々
しかしショーンには、同僚のデレクと共に、客が来るとその車で客の家に侵入し金目のものを盗む窃盗の常習犯という秘密の顔を持っていた
ある日 仕事をしていたショーンとデレクの前に、マセラティに乗り込んだケイルという男が客として現れる
間違いない獲物にショーンは浮き足立ち、早速キーを預かると、デレクにケイルの見張りを頼み、ナビを使って手慣れた様子でケイルの自宅へ向かうのだった
1人でケイルの自宅に侵入したショーンは、警報装置が付いていないことを確認すると、中で今日届いたばかりのブラックカードを発見
デレクに報告したショーンは、利用開始手続きを行えば好きなだけ買い物ができると大喜び
登録されているであろう家の電話を探して利用開始手続きを完了させたショーンは、家を後にしようとするが、その途中 頑丈そうな扉を発見する
デレクの勧めでその中に入ったショーンは電源の付いたパソコンや口座番号を見つけ、更なる成果に喜ぶ
だがその部屋にあったのはそれだけではなく、ショーンは部屋の陰に拘束された女性がいることに気が付く
その女性ケイティは、ケイルによって拉致監禁されており、ショーンは彼が連続女性失踪事件の犯人であり、冷酷な殺人鬼であることを知るのだった



ナメてた盗みのカモが殺人鬼だったスリラー映画

ケチなコソ泥が出会ったのは本物の悪党だった
まあまあゴミなことしていても、サイコパス殺人鬼に比べればマシということで、善性をかき集めた主人公ショーンが、ケイティを救うために立ち上がる
強盗に襲われて倒れた旅人に手を差し伸べた善きサマリア人になぞらえて、原題は『Bad Samaritan』
クソッタレなショーンは正義を貫けるのか

そしてショーンの前に立ちはだかるヤバいやつは、『ドクター・フー』でタイトルロールも演じたデイヴィッド・テナント
マーベルドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』でもかなりのサイコパスを演じてたけど、相変わらず上手い
表面上は成功した紳士
しかしその実は完全に吹っ切れたサイコパス
邪悪すぎる二面性は同じ人間とは思えないし、何よりサイコパス時の爬虫類みたいな目線怖い

全体的に観ればそこまでの真新しさも無いけどハマったキャラとテンポの良い展開でスリルも味わえる作品
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