牧歌的かつ暴力的な物語で、抱き締められながらぶん殴られてる感覚だった。
ラザロが本当に美しくて、存在としても遠い。
タンクレディにはそれがわかったんだねぇ。
美しいものを美しいと、
一見不思議な…
43本目
あまりにも純粋無垢なラザロ…この世を生き抜くには多少の自己中心性というか、その類のものが必要であることを認識させられた。自我が完全に埋没している像は、現代人を皮肉っているのかもしれないな…
主人公ラザロ
キリストの友であり、死後4日目に蘇生したと云われる聖人と同名
無学な者、無力な者、貧しき者、見下げられている者…しかしラザロは純粋無垢な魂を持ち、朴訥な人間だ。この物語は、ラザロが引…
2025年123本目
聖なる愚者
1980年代初頭にイタリアで実際にあった詐欺事件から着想を得た寓話的ミステリー
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『夏をゆく人々』を手掛けたイタリアの女性監督・アリー…
えっ、幸せな話かと思って呑気に観てたら、普通にわりと胸糞悪いというか、気持ち悪い映画で、全然心がついてってないわ。
ラザロのお人好し具合や純粋無垢のような顔つきも、最初はまさに聖人のようでよく見えて…
原題:Lazzaro felice (幸せなラザロ)
1980年代にイタリアで小作制度の廃止後、領主が農民たちにその事実を知らせずに搾取しつづけていた実際にあった詐欺事件をモチーフにした、ラザロ青…
聖人と搾取。ラザロは、疑わない、怒らない、欲しがらない。聖人であるラザロは常に搾取され続けていく。しかし、ラザロは人を疑ったりしない聖人であるために搾取に気付きさえしない。題名である幸福なラザロとい…
>>続きを読む昔を描いたイタリア映画かと思いきや、携帯電話を持った地主息子の登場で???となり、違法に現代に小作人を使っていた田舎の出来事。厳しいなかでもほのぼの暮らしていた人々の行先は、これまた違法な線路脇での…
>>続きを読むパンを与える束縛と与えない自由でキリスト教あるあるをベースに、20世紀末から何もかもが失われた21世紀をやる。貧しくとも色彩豊かな囚われの時代から、くすんだ色合いで描写される自由と貧しさの現代で、人…
>>続きを読む©2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE