このレビューはネタバレを含みます
ラザロの可愛いさが癖になる。
与える者。搾取するもの。与えない者。の映画。
性格は色々あるけれど信心深い村人の為にラザロは遣わされたのかな?ラザロは与えてばかり。聖人って背負ってばっかりで大変...
考えるとラザロの死と引き換えに村人は労働から解放されて自由を得る。その後ラザロは甦るんだけど15年もたっててビックリ!でも、仕事もなく町で酷い生活をしている村人に希望を持たすために神様がまた遣わせたんだな。って思うと色々納得できた。
詐欺をはたらくより野菜を育てて売った方がいいし、ラザロについてきた教会の音楽でみんなが前向きになったのも良かった。
きっと銀行でのラザロの死はタクレンティに何かしらの恩恵をもたらしてるに違いないと思う。
ラスト、人混みを歩く狼がまたどこかでラザロに命を吹き込むのかな。と少し希望を持てた。
与える事がラザロの任務であり喜びなんだな。って観た後から色々考えてしまった。ラザロの素直で優しい眼差しが恋しくなる。とてもいい映画だった。