サトミン

COLD WAR あの歌、2つの心のサトミンのレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
4.0
時代や国が変わっても、あなたしか愛せなかった(上映予告のキャッチコピー)
今、再上映されてますね。映画館に観に行きたい。
共産党主義下のポーランド。
1949年から約10年間、戦争に翻弄される。
ポーランドからパリ、ベルリン、ユーゴスラビア、そして最後は故郷ポーランドへ
監督は、両親のことを参考にして製作したようですね。エンドロールにて両親へ捧げています。
民族音楽とジャズが全編使われていて、この作品の郷土の誇りを描いているように感じました。
ピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。
冷戦中、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、ベルリンでの公演時、パリに亡命する。
歌手になったズーラは、公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会する。
パヴェウ・パヴリコフスキ監督は、『イーダ』(2014)で、ポーランド映画で初のアカデミー外国語映画賞を受賞。
以下は両親の記事。なんと、映画の主人公の名前と両親の名前が同じ!
映画と同じ49年、主人公2人と同じ名を持つパヴリコフスキ監督の両親は出会う。
母のズーラさんは17歳、父のヴィクトルさんは27歳だった。
強くひかれ合ったが、平穏な生活は長くは続かなかった。大げんかをして別れ、再び一緒になったり離れたりを繰り返す関係は、2人が89年に亡くなるまで続いた。
監督曰く「性格も何もかもミスマッチな父と母だったけれど、世界で唯一の、お互いがただ一人の相手でした。
だから、これは普遍的であると同時にパーソナルなストーリーとも言えます」
・パヴェウ・パヴリコフスキ監督
1957年、ポーランド、ワルシャワ生まれ。
14歳で母親に連れられてポーランドを出て、
イギリス、ドイツ、イタリアへわたり、イギリスに落ち着く。
80年代後半に、BBC放送でテレビドキュメンタリーを作り始め、
98年に初のフィクション作品となるテレビ映画「Twockers」を監督。
脚本と監督を担当した前作の「イーダ」で2015年アカデミー賞の外国語映画賞を受賞。
現在は、ワルシャワにあるワイダ・スクールで映画の監督・脚本課程の教壇に立つ。
【ネタバレ】
素敵な作品紹介の記事を見つけたので、映画を観終わった方はどうぞご覧ください↓
https://cinemarche.net/drama/zimna-wojna/
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