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ブラック・クランズマンのmayumayuのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.0
ああ‥これは。舞台は40年前だけど。今も同じことが起こっている。そして、初めての黒人警官が採用されたのが、たった40年ほど前だという事に驚く。

幼い頃、「アメリカは人種のるつぼ(メルティングポット)と言われている」って教科書に書いてあった。そして、少し大きくなってからそれは「サラダボウル」に訂正された。完全に溶け合ってはいない、と。

近年、アメリカの分断した様が大統領選挙をきっかけに世界的にあらわになったと思う。隠し様もない現実。

恥ずかしながら、初スパイク・リー。大統領が紛れもなく「彼」である時期に、この映画が作られ、公開されている事にも驚く。作った人たちも凄いし、公開できるアメリカもすごい。逆さまになった星条旗。大統領選挙は終わったばかり(たぶん)。また変わって行くのだろうか。

潜入捜査にはハラハラさせられ、溜飲が下がるラストなのだが、それだけでは終わらない。お手柄だったねともならない😠
なぜなら今も続いているから。あれは始まりに過ぎないから。

ある程度人が集まると、その中には色々な人がいる。悪い奴もいる。でも正しく生きようとする奴もいる。

TENETではアクションが中心で、あまり演技がわからなかったジョン・デビッド・ワシントン。いい雰囲気を出してた。カイロ・レン以外の演技が見たいと思っていたアダム・ドライバー(マリッジストーリーは見たけど)。今まで意識しなかった自分の出自を意識させられるという、繊細な演技が良かったな。
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