このレビューはネタバレを含みます
デンゼル・ワシントンの息子のジョン・デヴィッド・ワシントンが初主演した伝記犯罪映画。
実話を基にした、KKK(クー・クラックス・クラン)への潜入捜査を描いた作品。
当時のKKKの過激さが痛いほど伝わってくる内容でした。
いかにも映画化せずにはいられないような題材でしたが、若干複雑で汲み取るのに一苦労。
実際に複雑な事柄なわけで、映像化には緻密さが求められたのだろうなぁと感じました。
それくらい中身はよく出来ていると思われます。
どんでん返し、または因果応報の胸がすくような展開ともいうべきか。
しかし題材が題材なだけに、爽快感を求めるようなものではない。
そして本作の終わり方にしても、めでたしめでたしで締め括られていないことも深い。
非常に強いメッセージ性がラストに襲ってくる。
なんだかノックアウトされたような気分になった。
アメリカは今後どのように変わっていけるんだろうか。
未来永劫、憎しみに居場所はないのだろうか。