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ブラック・クランズマンの牛のレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.6
アカデミー賞脚色賞を受賞した作品なので、コミカルでテンポの良い独特の脚色のある作品となっています。

アダムドライバーの演技に凄みがあって、有能な刑事とKKKメンバーを見事に演じ切っていたのはさすがの一言。

この映画を通して、アメリカでしばしば起きる黒人差別問題の一端、KKKの内情を知ることができた。KKKは黒人を人間と思っておらず、根絶やしにすらしても構わないと思っている団体。

ここまで過激な団体は日本には存在していないのでは?

KKKは単なる差別主義者ではなく、国を行く末を憂う行き過ぎた愛国者の集団ということも分かった。日本で言えば右翼的な団体なのかな?という気もした。

団結することで、所属するコミュニティを見つけ生きがいを見出している人達なのかという印象もあった。

アメリカの人種差別は建国以来の問題で、南北戦争を経て平等が実現しても根深く残る問題。この問題は解決することはないでしょう。

とにかくそんな根深く、デリケートな問題をコミカルに描いた作品です。
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