TAMU

ブラック・クランズマンのTAMUのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.2
人種差別が酷いことは、『ドゥ・ザ・ライトシング』を見て知った世代で、グローバル化が進む中で、人種間の憎しみ合いは無くなって行くと思ってた。

自分はディズニーランドではイッツァスモールワールドが何より好きで、お花畑平和主義でおりましたが、ボーッとしてる間に世界の人種間の対立は悪化しておりました💦

本作ではコロラドスプリング初の黒人警官が主人公。そして、実話ベースの潜入捜査もの。

単なる黒人対白人を描くだけでなく、ユダヤ人の立場、同じ黒人同士でも警官に対する理解に隔たりがあり、重曹感あり。

特に過去のフィルムや実際の事件が語られたりで、後で調べたり、考えたりしないといけなくなる映画って好き。

そして、人種を超えて一丸となって行く、警察チームには希望があって、最後感動して涙してしまいましたが、最後の最後にひっくり返すアレは衝撃的。

現実はやはり厳しいことに目覚めさせられる。。

個人的には、なーんか、フェリックス夫妻は憎めなくて、少し可哀想にも思った。理知的なKKKエリートからは相手にされてないし。
特に奥さんね。女性だからと言って仲間に入れてもらえない、やっと与えて貰ったミッションに一世一代の大勝負的なね。

『グリーンブック』的な語り口も良いし、本作のような、現実の怖さをぶつける的な語り口も魅力あり。日本も国籍で争うことが増えました。これら作品が争いごとを先導する方々の目に入ることを願います。
TAMU

TAMU