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ブラック・クランズマンのryodanのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.7
S・リー、悲願のオスカー獲得作。

授賞式のハイライトを見て、こみあげてきたので見ました。受け手側の誤解かもしれませんが、今までの作品で見てきた、私は私の人種しか描きません、みたいな孤独感や疎外感は一切なく、逆にA・ドライバー演じるユダヤ人刑事が、自分のルーツに目覚めたり、敵役の白人至上主義者を憎々しげに演じた白人系の俳優達の芝居の比重も高く、チームとしての一種の融和を感じる作品になっていました。かつての気鋭監督が円熟に到達した印象です。ハリウッド作品に登場する、人種のステレオタイプを敢えて描くことで、分かりやすく娯楽性に富んだ作品でした。
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