トランスマスター

ブラック・クランズマンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.0
♯12 アフロアメリカンとユダヤ系警官のバディ作品

コロラド州で唯一のアフロアメリカンの警官が、資料室での勤務から情報部へ異動となりユダヤ系の警官とタッグを組み、ブラックパンサー党を支持する学生運動組織や白人至上主義団体KKK団へ潜入捜査するお話です。

◆良い点/注目ポイント
・昭和の刑事ドラマのような凸凹コンビとアメリカらしい潜入捜査という設定がうまく融合して、最近のハリウッド映画のトレンドである60’sや70’sのファッションや車満載の世界観が今回も楽しめます。
・アフロの学生運動家の髪型が、日光に照らされてアフロヘアの周りが白く輝く様子からあの髪型は、[バッファローマン]の髪形の原型という事を悟りました。
・KKK団のネオナチに近い思想と南軍贔屓な点が、南部地域のバイカーのようでした。
思想には問題有りますが、黒塗りのキャデラックとハーレーの車列は、不謹慎ですがカッコよかったです。
・KKK団ばかりクローズアップされてますが、『オール・アイズ・オン・ミー』という映画を見るとブラックパンサー党についてもサクッと内容が理解できるのでおすすめです。

◆改善点
・アフロアメリカンの潜入捜査官が、ブラックパンサー党員のブラックパワーの演説に感化されてWスパイになるともっとストーリーにハラハラ感が増します。
・KKK団の幹部の女房が、ハリキリ過ぎて存在が最高幹部を凌ぐほどのヴィランになっています。
・後半がマイケルムーアのドキュメントっぽくなっていて、メッセージ性は伝わりますが、バランスが崩れてしまっています。

◆総括
・最近アマプラの映画のプライム配信の傾向として、このような人種差別問題を取り扱った作品のリリースがDVDのリリースとそれ程変わらない程のスピードです。
それに起因するかはわかりませんが、近所のDVDレンタル店が潰れてしまいました
(*´ω`*)

そこでふと思ったのですが、ミシュランはグルメガイドを作り外食によるドライブでタイヤを減らし、タイヤを売るビジネスモデルに対し、
Amazonは、映画・音楽・本のサブスクリプションを通してユーザーの家にいる時間を最大化してECサイトの売り上げUPを狙っているかな❓と思いましたが利益の源泉は、AWSによるクラウドサーバー事業なので、この仮説は違いますね。

-2020年 12本目-