映画「ブラック・クランズマン」
脚色された物語の痛快さと、ぐうのぬも出ない現実の深刻さを突きつける作品。
黒人刑事ロンが白人至上主義団体KKKのメンバー募集の新聞広告に電話。
ロンの強烈な黒人差別の発言に共感した団体から入会の誘い来てしまう。
対面はできないので、代わりに同僚のユダヤ系白人刑事フリップに頼んで、ロンは電話だけを担当。ヤバい捜査に当たっていく。
KKKの親玉の白人は、電話越しのロンを全く見抜けない。
黒人独特の発音がなくてロンの発音は純正英語だと能書きを垂れるが、電話の主がアフロのゴリゴリの黒人。
本人は真理を見抜く聖人気取りだが、アホ丸出しで面白かった。
物語は一件落着したかに見えるも、現実の2017年の差別闘争が最後に流れる。
KKKや差別は全くなくならないまでも、少なくなっていると思っていたので意外だった。
憎しみは簡単に消えないんだなあ。