漠然といつか子どもが欲しいと思ってるけど
なんで私は子どもが欲しいんだろう。
家族をつくりたいから?
子育てをしてみたいから?
いつか老いる自分を支えて欲しいから?
例えばまさに今、こんな世の中に生まれる子は
幸せに、満足に生きられるのだろうか。
子どもが欲しいなんて大人の勝手な欲望でしかない。
もしかしたら子どもは、たとえ日本でも
なんでこんな時代に産んだんだって思うかもしれない。
この映画でゼインが子どもの表情になるのは一瞬。
言葉は悪いけどその目はずっと死んでいた。
色々な境遇の親がいて、
親も生きるのに精一杯で泣いている。
ゼインよりも涙をポロポロと流す。
「胸が痛い、心にナイフが刺さったみたい
もう顔も見たくない、心がないのか」
“存在のない子供”なんて
この世界に1人も居てはいけない。
ただ、この映画を観てもまだ
私は子どもが欲しいと思っている。
少なくとも私は、
なんで私を産んだんだなんて思ったことは一度もない。
産んでくれてありがとう。
あなたのもとに生まれてこれて幸せだ。
いつか自分の子どもにそう思ってもらえるように
精一杯考えて生きていくしかない。