まの

存在のない子供たちのまののレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.2
シリアの難民として超貧困街で生まれたゼインが、(推定)12歳で両親を
裁判で訴えた話。

凄く貧しい暮らしの中、大切な妹を売られまいともがくゼイン、
家出して困ってたところを助けてくれたラヒルの子供を1人で
必死で育てていくゼイン、彼の哀しげな目が本当に全編に突き
刺さり心が痛くなりました。

貧しさを恨みながら生きている親が、それでも新たに子供を作り産もうと
している事にただ、ただ、腹が立って、ゼインが裁判で子供を産むなと
訴えたシーンが堪らなかったです。

ラストのゼインの顔の表情で、涙がどっと溢れてしまいました。
色々考えさせられたけれど、ゼインの目が忘れられない作品となりました。

タイトルを見て正月最初に観る事を躊躇いましたが、観て本当に良かったです。
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