ぎょうざかしゅうまいか

存在のない子供たちのぎょうざかしゅうまいかのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.7
「愛もなしに、なぜ造った」

◆あらすじ
レバノンの首都ベイルートのスラム街で暮らすおよそ12歳の少年ゼイン。
出生届が出ていないため、誕生日や年齢がわからず、書類上は存在してないという境遇に置かれていた。
貧しい両親は、家族を養うための労働力として、一日中労働を強いていた。
ゼインにとって心の支えだった1つ下の妹が強制結婚させられたことで、怒りと悲しみから家を飛び出し、、、

◆感想
――――――――――――――――――――

12歳で逮捕、収容されるゼンイ
僕を生んだ罪で訴えたいとの重圧な言葉

ゼインが両親を訴えた理由とは
序盤から引き込まれる 
冒頭の音楽とタバコも衝撃

ゼインの境遇
日々の生活
激動の人生
決断

最後に発せられる数々の思いは、衝撃的であるがゆえに印象深く心に突き刺さる

「誰も知らない」を見たときも衝撃を受けたが、それ以上の衝撃作である。

現実には恵まれないと言われる子どもが存在することに目を背けず
親になりたい全ての人に見てほしい作品


今作は、監督が現地の暮らしを3年間にリサーチしたことに加え、監督が目撃、経験した事が盛り込まれたフィクション映画である。
主人公ゼインはもちろん、出演者のほとんどが、演じる役柄によく似た境遇にある素人。
彼らが体験してきた出来事をありのまま表現できるようにするため、配役されたよう。

衝撃、心に響く傑作

2024.11作目