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存在のない子供たちのmovieJackのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0
今アプリの高評価により観賞

あらすじ通りの展開で
中盤以降は是枝裕和監督「誰も知らない」の海外版とも感じられたが
日常的な街の風景のなか
街を子供2人で歩き回る姿だけでは
親や保護者と同居してるか否かなんて
周囲には全く分からない

子供2人の自然な演技は素晴らしく
微笑ましく健気な姿が辛さを倍増させるが表情豊かで悲壮感は少ない

先日の新聞で
近年、南アフリカ等では人口が爆発的に増加しており
子供が増えすぎて家族の食生活もろくにできないとのこと

その原因は
国の政策もあるだろうが
避妊に無頓着な男性が多いとのことであった
全ての国や地域がそうではないだろうが…

あらすじを見た時点で
子を持つ私の立場からは
今作品は親目線か子供目線かどちらで観ることになるんだろうとボンヤリ考えていたが
両親の弁解や責任転嫁は
大人になるとそうなるし
そう言うんだろうな…
自分もそうかも…と感じられたが
子供の主張は実に真っ当で
子供に働かせ
しまいには人身売買的に嫁がせる
過去には日本でもあったのだろうが
現在も世界中で繰り返されている悲劇

いつまでも目を背けていては駄目というメッセージが感じられた
子供が笑顔のまま成長できるように
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