Shin

帰れない二人のShinのレビュー・感想・評価

帰れない二人(2018年製作の映画)
4.3
正直、 ジャ・ジャンクー監督の作品は自分にとって敷居が高いような気がして、今まで敬遠してきましたが。
今回、サービスデイの火曜日に都合がついたこともあり、鑑賞してきました。

2001年中国の山西省で主人公チャオは恋人でヤクザのビンと幸せな日々を過ごしていましたが。ある日、新興勢力のチンピラに襲われるビンを助ける為に、拳銃を発砲します。チャオはビンを庇い5年服役することに。しかし、出所した時、なんとビンは新しい恋人をつくっていたのでした・・

一途に愛を貫くチャオと、見栄を張り素直になれないビン。激動する時代に翻弄されながら、変われない、帰れない二人の愛の物語です。

とは言え挿話として、金をひったくられたチャオが、見知らぬ人の結婚式に紛れタダめしを食べたり。
高級料理店に入り、金持ちを見つけては、妹が流産したと騙して金をふんだくったり。
汽車の中で怪しい男とUFOの話をしたりと、思わず笑ってしまうシーンもあります。

女優のチャオ(役名と本名が一緒なのでややこしい)は月日が流れる度、体型や顔つきも変化させ、本当に歳を重ねているようで素晴らしかったです。

演出も自然で、まるで主人公とともに人生を歩んでいるような感覚でした。

ただこれは好みの問題かもしれませんが、ラストの1シーンがどうも気に入らなくて。監視社会を揶揄してるのかはわかりませんが、もう少し余韻の残るものにして欲しかったです。

ここからは余談

僕は映画は基本的に割引価格でしか観ていません。日本は海外に比べると高いですからね。通常価格で2本観るのと、割引で3本観るのはかわりませんから、やはり大きいですよ。サービスデイと会員制度を駆使します。(笑)

イオンシネマによく行かれる方は、ミニオンズのクレジットカードを作るのもアリですよ。いつでも1000円で購入できるのでお得です。
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