ウマノホネ

バハールの涙のウマノホネのレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
3.5
私たちがワンクリックで見る報道の、真実に迫った作品。

女性報道写真家の視点からの現在(戦況)と、
元奴隷であり、いまは前線に立つ女性戦闘員の視点からの過去の出来事と、
二人の視点で描かれている。
(冒頭の場面で、爆発による土煙と、最後のそれとを繋げて見ることができる)

いつ銃弾が飛んでくるか、
いつ死ぬか分からない、
そんな緊迫感を常に醸し出している映像が、見ていて息苦しい。
後ろに流れる音楽が更に緊張を際立たせてくるのだが、若干煽り過ぎにも聞こえる。

アメリカによる空爆が、戦闘員として拉致され訓練された子供たちにも及ぶ、
その危険性というか、いかに無差別であるかも示しているように思われた。