えりみ

バハールの涙のえりみのレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
4.1
WOWOW録画。
「パターソン」の奥さんやった人が主役の女部隊長とは本編中盤になるまで気付かず💦
洋題はクルド人女性武装部隊の名前“太陽の女たち”
み終わってみれば邦題の方がイイとは思ったけど、
みる前にタイトルから想像した悲しみに耐える母の物語とは大違い😨
女性自身が銃を手に取りペンを手に取り戦場で戦う物語。
エピローグが全てを物語る😢

女性監督自らイラクのクルド人自治区で取材した2014年8月3日から2015年11月13日に起きた出来事に着想を得ている、との事(公式サイトより)。
イラク北西部のシンジャル山岳地帯の村々に侵攻したIS。
此処はヤズディ教という独自の宗教を信奉する地域でISによる大量虐殺が行われた。
24時間で50万人の市民が脱出。逃げおくれた人々は殺害されるか、拉致された。その数7千人。
やがて、ヤズディ教徒、クルド人武装勢力、クルド自治区政府軍は、抵抗部隊を組織し始め、女性の戦闘員だけで構成された武装部隊も前線に立った。
【女性に殺されたら天国へ行けない】と信じるイスラムの戦闘員は、彼女たちを恐れていた。
物語はこのクルド人女性武装部隊に従軍取材する隻眼😲の欧州女性ジャーナリストの目線で語られる。
彼女は実在のジャーナリスト、メリー・コルヴィンと、
ヘミングウェイの3番目の妻で従軍記者として活動したマーサ・ゲルホーンがモデルになっている(公式サイトより)。

ホンマ知らん事だらけ😓
クルド人はトルコにおる少数民族とばっかり思ってたら、
Wikipediaによると独自国家を持たない世界最大の民族で中東を中心に4,600万人もおるとか(ユダヤ人より遥かに多い😲)。
大半はイスラム教だが異なる宗教信条にも寛容とか。
ヤズディ教は初耳👂
「自由クルディスタン万歳」て台詞が出てきて、
私はてっきりクルド人+レジスタンスの造語やと思ってたんやけど、
クルディスタン=クルド人の地/国
土地を表す名詞やったり💧
向こうは「カミカゼ‼」いうて突撃してるけど、
イラクでISとクルド人が戦っている事も知らんかったし、
従軍記者の台詞にある「1回クリックして終わり、真実は必要とされていない」
が耳に刺さる😥

女性武装部隊いうても構成員は7名
でも、
クルド人女性は歌が好き♪
花柄のスカーフも好き😊
記者マチルドも欧州に娘を残して一人で従軍している
マチルドはバハールに聞く
何故戦闘に参加を?
バハールはマチルド聞く
何故戦闘に参加しないの?

一番心に残った台詞
「ラミア、人生で一番大事な30メートルよ‼」
男には想像出来ない辛さ😱
ホンマ、糞の役にも立たない男しか出てきませんでした😞
息子を攫われてるだけでも可哀想やのにバハール自身も酷い仕打ちを受けていて…
濃いー内容だっただけに、
エピローグでまるっと〆られた感じが映画としてはもうちょっとどうにかならんかったかなぁと思ったり。
いやもうやっぱりこれは女性が観て評価すべき映画よね💦
えりみ

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