人差し指で上を指し示す身振りは、西洋中世において誰かを詰問する際の身振りであった。手を使って考えるための、イメージの本。戦争やニュースの映像と、過去の映画からの膨大な引用、ヨーロッパを横断する列車の…
>>続きを読むジャン=リュック・ゴダール監督作品。
「頑張れば、読めそうだ…」。
何もかも分からなかったというか、体系的に何かがイメージになっているわけでもなく、断片的な映像イメージと音声イメージ。二…
戦争、貧困、飢餓、差別、破壊、宗教、資本主義、革命。それらのような世界の不条理は、"西洋の言葉”による徹底した"救い”によって、解決されるはずであった。
しかし、現実はどうだろう。
この世界の不条理…
奇しくもゴダールの遺作となった作品。「絵画」「映画」「文章」「音楽」で紡がれたこの作品は、次世代に繋ぐためにゴダールが遺した遺言のようにも思える。この「美」を浴びて、ゴダールなき今、映画の行く末を私…
>>続きを読む© Casa Azul Films - Ecran Noir Productions – 2018