machico

イメージの本のmachicoのネタバレレビュー・内容・結末

イメージの本(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

近年のゴダール作品なので、たぶん分からないだろうと腹を括って、ハードルを下げに下げて臨みました。
分からなかったんだけど、もやもやがない。
山登り好きな人が、目の前に山を差し出された気持ち。
邦題に違和感があったけど、終盤で「イメージの書」と訳されていて、少し理解できました。
聖書や法律書など、規律や常識を伝えるための道具はずっと言葉であるけど、イメージ(音楽、映像、絵画...)でそれらは伝わらないのか?という仮定を90分にまとめたのかなと、思いました。
言葉だと限定的で、そこに主観が介在する余白がないから(いろいろはしょりますが→)貧富の差や争いが起こる、というメッセージを受け取りました。
社会問題を強めに扱っているので、背景を今から調べます。
見終わった後は、今信じている常識に囚われている自分がそこにいました。
古い映像を用いながらも新しい世代への賛辞とも受け取れる、何年後かにまた観たい映画◯
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