ルーク大佐

ドッグマンのルーク大佐のレビュー・感想・評価

ドッグマン(2018年製作の映画)
3.5
マルチェロが犬や子どもなどに見せる態度をみれば、根は弱き者に優しい。優しさゆえ優柔不断な態度をとるときもあるのだろう。本来優しさとは優柔不断なアプローチとは別ものなのであるが、彼にはわからない。

彼は犬と接する仕事のせいか、他人との距離の取り方にも「対犬」でつかうロジックが身に付いているのではないか。職業病なのか気質なのか。

ボスと部下の関係。彼が実践する人間関係のつくり方だ。ボスを喜ばせるためにボスの欲求を受け入れたり喜ばせたりしたくなる。その姿は周囲からみれば、飼い主に尻尾を振る犬にしか見えない。

彼が暴君シローネを服従させるため、犬小屋に押し込めて自分に従わせようとしていた。反抗する部下(犬扱い)には太い鎖を首に巻く。まさに猛犬のしつけと同じだ。

で、最後は新たなるボスらを喜ばせるため、自分の手柄を誇示しようとするが、、、理解者は飼い犬のみ。ユニークなテーマである。
ラストの長回しはしつこすぎるかな。
ルーク大佐

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