ガーコ

ドッグマンのガーコのレビュー・感想・評価

ドッグマン(2018年製作の映画)
4.0
これを観ようと思っている人は要注意。

犬好きな人は絶対見ちゃいけない。

観たら絶対後悔すると思う。

犬にとってはストレスに感じたんじゃないかと思う部分が結構 あったので…。

そもそもの話。

この映画で、何を感じ取ったらいいのかよく分からなかったといのが、正直な感想。

どんな印象かというと、『リアルドラえもん』。

主人公はいじめられっ子ののび太で、近所に住むヤク中の男は、見た目も行動もジャイアンそのもの。

俺のものは俺のもの。

お前のものも俺のもの。

そんな言葉を言っていそうな雰囲気。

ヤクのため、金のためなら、どんな暴力事件をも起こす、町中から嫌われている男。

ジャイアンのお母さんみたいな、肝っ玉母さんがいるのに、ヤクにハマりまくっているから、もう性根の腐った男。

犬を愛する心優しい男が、どうしてここまで彼をかばっているのかよく分からない…。

一体二人に何があったのか?

彼を友達だと思う、主人公の頑なな意思は一体何か?

いろんな疑問が浮かぶけれど、答えは全く最後まで分からないまま終わるから、なんだか消化不良でした。

ただ、かなり過激な映像がバンバン流れるので、全く飽きはこなかった…。

むしろ、この先どうなるのか、ひたすら心が不安になっていく映画でした。

でも、最終的に、何も救われない。

心の底から、何も感じ取れない、寂しさとモヤモヤだけの残る映画だったことは確か。

唯一の救いは、主人公が犬を愛する優しい男だってこと。

犬たちが彼を慕う姿が唯一の観ていて、心が温かくなれました。

たまにはこういうマニアックな映画も良いかも…。

自分が猫好きでよかったと、犬好きだったらちょっと耐えられなかったかも…。

そんな気持ちになった映画でした。
ガーコ

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