もうちょい！
近未来。謎の組織に襲われ、最愛の妻を失い、自身も全身麻痺となった主人公。最先端のAIチップを体に埋め込み、体が動かせるように。さらにチップの力で人間を超越した身体能力を手に入れ、妻を殺害した組織に復讐を誓うと言うストーリー。
退廃的でダークでちょいグロな世界観。悪くないし、面白い。
近未来の見せ方も手の届きそうな感じで違和感無く、スピード感と緊張感が程よく相まって、SF好き向けのエンタメとして十分楽しめる。
でもね。。。
過去名作を彷彿させるテーマやアイデアがいくつも盛り込まれているが、観せ方が巧みなのか飽きないし、主人公がカクカク動きながら敵を倒してゆくシーンは、人を超えた動きの表現としてなかなか斬新。
ただね。。。
主人公の性格がそれほど良くなくて、イケメンでもないからまったく共感できないことが致命的。また、主人公がこの件に巻き込まれた理由も釈然としない。さらに悪い奴らは武器を身に付けていると言う怖〜い世界なのに、女性刑事が単独で動き過ぎ。最先端のAIチップのシャットダウンにそんなに時間かかる？。あと、どうでも良いかもしれないけど、ステムはグレイの排泄感覚がわかるのかな。（気にしない？）
敵役のフィスクのスピンアウト作品あれば、面白そう。
天才エンジニアのエロン・キーンを演じた金髪のハリソン・ギルバートソンがなかなかの存在感でした。
この作品は、ある意味ホラー映画と言う意見に10点（満点）。
