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アップグレードのバロウズのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
4.2
低予算高品質が売りのブラムハウス製作、監督は「ソウ」のリーワネル。これは面白くない訳がない!

AIが発達した近未来、ゴロツキ共に妻を殺され自身も四股不随の重傷を負ってしまった主人公が、怪しげなAIチップ「STEM」を埋め込まれた事により超人化。復讐の為ゴロツキ共を血祭りに上げていく。

近未来の世界でAIが暴走…って既視感ありまくりの設定ですが凡作に終わらず、オリジナリティを加える事でありがちな近未来SFを「アップグレード」する事に成功している、リーワネル監督の手腕が光る作品。

残酷描写満載のアクションシーンに凝ったカメラワーク、捻りを加えたストーリーも良かったし、
体に埋め込まれたAIの指示に従って犯人を突き止めたり窮地を脱するサスペンスもあり、痛快なゴアバイオレンスに仕上がっていて期待以上に楽しめた。

主人公を演じるローガンマーシャルグリーンは「プロメテウス」「インビテーション/不吉な招待状」と地味な役が多かったですが、今作ではアクションを見事にこなしていてこれからの活躍に注目したいところ。
角度によってはトムハーディーに見えないこともないし、脳内の声に従って超人的パワーを発揮するとか「ヴェノム」を思い出しました。
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