この映画、何回観てるだろう？実際に起きた事件の再現なので被害に遭った方もいて不謹慎だけど、かなり好き。映画としてスタイリッシュさと事を起こしてからの臨場感のギャップが素晴らしい。そして何よりエヴァン・ピーターズの危うさとバリー・コーガンの陰うつさのバランスが更に話を引き立ていて後味は悪いです。
オーデュボンの鳥の絵もカッコよくて音楽も良い。ところどころ実行犯本人の映像が挟まってドキュメンタリー風にもなっています。
刺激を得て何者かになりたい大学生。今のまま人生を終わるのが嫌で焦る気持ちは分かるけど、実際に事を起こす人間と起こさない人間の違いは？彼らの場合、ふざけ半分に立て始めた強盗計画が「ワンチャン上手くいくんじゃね？」な状況が揃ってきて、自分たちはやはりスペシャルな存在なのでは？と思い始めてしまう。ここまでの高揚感が熱病のよう。しかし、犯罪なんて予定通りに行くわけもなく、後半はちょっとした計画の綻びがどんどん広がり、かなりのカオスを見せてくれます。そして彼らは自分たちがいかにちっぽけだったのかを思い知る。若気の至りの代償は大きいよというメッセージ映画。
レビューを書いてなかったので、再マーク
