ピヨルド

アメリカン・アニマルズのピヨルドのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

泥棒映画というよりは、なぜ普通の大学生がそんな行動に出てしまったのか、その心の内に迫るドキュメンタリー。
その切り口が面白かった。本人も出演して、当時どうだったとか、その主張が食い違っているとか、その曖昧さが映像に反映されているのも面白い。
明らかにヤバい人が1人いるけど、あとのメンバーはみんな普通の大学生。でも疎外感とか劣等感を感じていて、何か突飛な出来事を望んでいた。
その気持ちはすごく分かる。リスクが伴う事ってワクワクする。
最後に、よくよく考えたら、青いマフラーの男は本当にいたのか?とか、アムステルダムまで行ってバイヤーに会ったのは本当か?とか、食い違う主張が曖昧になり、誰かがそう言ったから自分もそう思ってるだけかもしれないという事実がゾゾっとした。
そして今まで定点でインタビューを受けていたメンバーがその場から滑らかに現在の職業、生活に戻っていく演出がすごく良かった。かつての自分に向き合い、今の自分の居場所を見つけた彼らを応援したい。
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