kuro

アメリカン・アニマルズのkuroのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで視聴。本当にあった強盗事件を映画化した作品だが、一般的なドキュメンタリーとは異なるようだ。

役者による事件の再現、の合間に、強盗事件の本当の犯人たちが当時の様子を語る場面が時々挿入される。

実際の事件だけあって、あまり面白いことが起こらない。計画も杜撰で、犯人たちの目的もバラバラで達成への熱意は気迫。

結局、若さの勢い?で敢行された強盗は失敗し、7年の服役を経て出所…したと思う。そこは描かれないが、すでに出所して日常を送る本人たちがカメラの前で語っているので、そういうことだと視聴者は理解する。

・本人たちの記憶が曖昧な箇所を、矛盾したまま映像化しているところ
・それほどきっちり聞き取りを行ってそのまま映像化すること=面白い作品になるとは限らない

ドキュメンタリー作品といわれるものも、どこまで真実なのか?やはり物事は多面的みた方がいいよね、と思った。

あと、本人たちが出所後に就いている仕事がかなり興味深かった。
なんというか…犯罪してもしなくてもほぼ、同じ未来だったのでは?
頭がいい人はいつでもやり直せるのか…と僻みの気持ちに。

面白い映画体験だった。-1点の理由は"真実をそのまま映像化しても教訓や感動があるとは限らない"から、そこまで夢中になれる作品ではなかったから。

バリーコーガン目当てで観始めたが、その点では満点!
無茶な友人と計画を立てているときのキラキラ感や、気弱で芸術家気質でひらめきや想像力に長けた役を演じていて、とても素晴らしかった。
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