CHEBUNBUN

アメリカン・アニマルズのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.0
【スパゲティのバリー・コーガン最新作】
『聖なる鹿殺し』で豪快にスパゲティを食し強烈なインパクトを与えたバリー・コーガン最新作。ジョン・ウォーターズの2018年映画ランキングで2位を獲得した作品です。

実際にあった図書館から美術本を盗もうとした事件の映画化。それだけ聞くとよくあるケイパーものかと思いきや、犯人がこの映画に潜んでいるのが特徴となっています。しかし、肝心な中身もしっかりとしています。

「脳内は完璧、現実はグダグダ」

というのを痛いほど突きつけてきて、爆笑必至なのだが、この手の経験がある人にとってはチクチクと刺さります。

強盗計画する若者、しっかり考えイメトレも入念にしているのだが、決定的にリスク管理ができていない甘さ。それが頭隠して尻隠さずな状態となって観客に降りかかる。彼らの万全な変装がここまで歪だと滑稽でしかありません。

これは道徳映画、自己啓発映画としてなかなか面白い作品でした。
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