ゆき

アメリカン・アニマルズのゆきのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.9
スパイス

退屈な大学生活を覆すべく、時価1200ドルを超える希少な本を狙った実際の強盗事件を描く。

本人含め家族も被害者も出演するドキュメンタリー形式で物語は進む。
再現ドラマのように彼ら目線で描かれる事実の連続。ただ、誰の視点かにより見え方は違うもので食い違いがまた面白い。
運動、絵、知識、財力と秀でるものは違う4人は重視することも全く違ってチグハグな強盗団。
綿密とは言えない計画で絶妙な緊張感が続き、音の繊細さが秀逸。
各々希望する物語を話しているだけかもしれないが、あの計画になんらかの夢を抱いた浅はかさを笑えるかゾッとするかは観る人の経験によるのかも。
一つ言えるのは実際に経験したことで彼らは新たな扉を開いてしまったということ。
これまであまり観たことない作風で、この監督さんの他の作品も観てみたくなる面白さでした!
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