このレビューはネタバレを含みます
アムステルダムに行ったのか行ってないのか実際はどうか分からない、っていうのがいいな。人間の行動なんて所詮自称だから信じればそうだし、信じなければそうじゃないんだよなー。
犯罪計画もかなりお粗末で観ながらもう、ああああーーー…(羞恥)って感じなんだけど、実際に世の中で起こってる犯罪って大体あんな感じなんだろう。
人を恐怖と暴力で押さえつけておいて「傷つけるつもりはない、黙っててくれればいい、申し訳ない(だからおれは悪くない)」と言い罪から逃れようとする厚かましさと事件後罪悪感に苛まれ自暴自棄になってしまう育ちの良さに安堵する。何度も罪を犯しても飄々と生きていられるような人は、やはり「向こう側」の住人なんだなぁ。
そしてスペンサーの現在が一番ぞわっとするところじゃない?結局全く手を汚さずして事件を終えたスペンサーが一番あの出来事を美化してるような気がした。別にそういう事じゃないのか?贖罪として描き続けているわけじゃないだろうし。スペンサー、一番苦手なタイプだ笑
人間の恥ずかしくてみにくい部分をこれでもかっ!と観せられたなあ。みんな言ってるけどほんと意地悪な映画。
中学二年生あたりで一度授業中に観せたほうがいい。