全体を通して魅せ方はとても良い。テンポも良いし、画面が洒落ている。冒頭の動物の絵たちと老人メイクの交互に織り成す絵面が好みでした。
ここぞの見せ場の詰め寄り方やスローモーションの演出も上手でおもしろい〜〜と思える。思えていた。
しかし、あの司書さんに手をかけてから、何も楽しめなくなってしまった。
当の本人たちが後悔した表情をしていようが、懺悔の言葉を吐いてようが、泣いていようが、
一度、ひとを襲った人間だと見ると、何もこころが動かなくなってしまいましたー。作品として楽しむことができなかったあ。
それから本人が出てくるシーン全て眉間に皺。はやく画面切り替わらないかなと思う始末。まいった。
すべての語りが、その行為をしたことのある自分に酔ってるだけではなかろうかねと見えてしまう。
私自身がそういう警察沙汰ほどの被害を受けた経験が過去にある故、その部分が特質して嫌悪感を拭えなかったのだとおもう。
フィクションなら最後まで楽しめたのだろうなあ。でもフィクションだったら、こんなに司書さんに感情移入のようなものも抱かなかったかもね。
あ、バリーコーガンの変装が、どこからどうみてもお爺さんで4人の中でもダントツで馴染んでいたのがとてもグッドポイントでした。