このレビューはネタバレを含みます
「そのままの君が好き。」
ありのままで、誰しも愛されるのだと、
特に子供たちこそは、そのままで愛されるものなのだと、歌った、ミスター・ロジャース。
かつては聖職者をめざしながらも、目にしたテレビの酷さにテレビの仕事に身を投じ、その生涯を子供の為の番組作りに費やした。
そんな彼の思い、また、その時々の出来事を追った、ドキュメンタリー作品となる。
自分の幼い頃を振り返ったとき。比較的、良質な子供番組を見せてもらっていたと思う。今も、幼い頃を思い出すと、テレビのなかのキャラクターたちを思い出す。
けれど。ロジャースの繰り返した、
「そのままの君が好き。」
そんな魔法のような言葉は。幼い頃見たテレビのなかにはなかったように思う。
言葉は大切だ。
時に人の基盤となり、すくいあげることもできる。
ロジャースの言葉は、どれだけの人を救ったのだろう。
どれだけの子供たちに根付き、どれだけの大人たちを支えたのだろう。
叶うなら、彼の番組をみてみたかった。そう思わずにいられなかった。
天国での彼は、いまも変わらず子供たちに囲まれているだろうか。
ご冥福をお祈りします。
また、ドキュメンタリーとしてのこの作品に出会え、大変良い時間が過ごせました。私には本当に良い作品となりました。面白かったです。
NETFLIXにて。 2021/06/13/。