MASH

ミスター・ロジャースのご近所さんになろうのMASHのレビュー・感想・評価

5.0
ここまで観た人の心を動かし、そして温かい心にしてくれるドキュメンタリー映画があっただろうか。アメリカの長寿番組「Mister Rogers’Neighborhood」の司会者フレッド・ロジャースの半生を追った作品だが、単なる1人の人物の生涯を描いた作品というだけではない。彼の人生を映し出すというよりは、彼が人生をかけて伝えようとしてきたことにもう一度耳を傾けよう、そんな監督の意図が見て取れる。

「そのままの君でいていいんだ」「君のことを愛してくれる人がいる」そんな使い古されたような言葉が、ミスター・ロジャースの口からは上辺だけではない心の底からの言葉のように思える。そしてその言葉は観客の心にスッと入ってくるのだ。みんなが綺麗事だという一言で片付けてしまうようなことを、彼は疑うこともありながらも、それでもその信念を貫いてきた。優しさ、思いやり、そして愛をもって。いつか「ありのままの君が好きなんだ」とどんな人にも言えるような、そんな彼のような人になりたいと思える。そんな素晴らしい作品だ。

ドキュメンタリー映画で泣くとは😭
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