オーウェン

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたのオーウェンのレビュー・感想・評価

3.8
サムは大学進学と共に、彼女のローズとも恋の関係に。
だがレコード店を開く父親の音楽好きに講じて、父娘でセッションした曲をサムに無断でSpotifyにアップロードしてしまう。

青春模様でバンドをというのはあるが、父と娘でバンドという構図は初めてじゃないのか。
この父娘という距離感が好ましく、時にケンカ、時に思いやり。

父は若いころの夢をもう一度という感じであり、地に足がついていない現状。
それでも最後にセッションしていく形に感動する。

最期は結局収まるところに収まるのだが、このライトな作風がピッタリ似合う。

同性愛だとか、アナログとデジタルの構図など、現代らしい問題に殊更触れないのも正しい選択と言える。
オーウェン

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