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チャウ・シンチーの熱血弁護士のXXXXXのレビュー・感想・評価

4.5
チャウ・シンチーの伝説の一作!
アニタ・ムイ共演、ジョニー・トー監督🇭🇰

清の時代、状士と言って弁護士の様な仕事をしているソン(シンチー)。12人の子供を亡くしており、生まれたばかりの息子も事故で失ってしまう。普段悪どい裁判ばかりを受け持っていた報いと考えたソンは、引退して妻と共に旅館を営む事にする。しかし、冤罪を受けた女性のために立ち上がることに...!🧑‍⚖️

チャウ・シンチーが、初めて時代劇コメディを製作した作品で、相変わらず広東語の言葉遊びや、ダジャレを盛り込んでいます。
Netflixの短い字幕だと伝えきれない!

原題の『審死官』とは、死亡して身体が硬直したくらい難しい裁判の意味🤔

あまり知られてないけど、今作元々チョウ・ユンファが主演する予定だったんだよね。ユンファ主演だったら、全く違う作品になってそう。

アニタ・ムイが、とにかくカンフーが得意な腕っぷしの強い奥さんで、喧嘩が弱いチャウ・シンチーを守ってあげる、素敵な夫婦像を描いている。今作のアニタ・ムイの無敵のお母ちゃんキャラクターは、『酔拳2』でセルフリメイクした感じでした!

相変わらずシンチーの、ナンセンスコメディはぶっ飛んでいて、ハチャメチャな裁判の様子や、黒も白にすると言う強引な裁判のやり取りがとにかく面白い🤣

杏仁豆腐と母乳を取り違えるギャグや、裁判中に屁をこきまくるン・マンタおじさんなど、相変わらずの香港パワー炸裂!

チャウ・シンチーは、自らも冤罪をかけられ、窮地に追い込まれます。発狂してしまい、狂人となったシンチーの運命は?!

『羊たちの沈黙』のトンデモパロディや、あの巨匠ジョニー・トーのエモい演出も相乗効果となり、数あるチャウ・シンチー映画でも、歴史的代表作になりました☕️

地元香港では、同じ1992年夏休みに香港で公開された、ジャッキー・チェンの大傑作『ポリス・ストーリー3』などを蹴散らし、歴代興行収入記録をブチ破る空前絶後の大ヒットになりました。
ただし、日本では内容がわかりづらいのと、買い付けの値段が高かったせいで、日本上陸に16年も掛かった作品です🍜

2008年に、特集上映を見に行くチケット予約までしたのに、寝坊してしまい見逃してしまう痛恨のミスを思い出しました。
90年代香港映画の強烈なパワーを感じるには、もってこいの作品になっております!😎
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