きゃん

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のきゃんのレビュー・感想・評価

3.8
筋ジストロフィーを発症しながらも、車イスの人生を、愛のままにワガママに生きた男の笑いと涙の実話を基にした作品。自らの夢や欲に素直に生きる鹿野さんの姿にいろいろと考えさせられた。

北海道で医大に通う田中は、ボランティア活動を通じて体が不自由な鹿野と出会う。鹿野は病院を出てボランティアを募り、両親の助けも借りて一風変わった自立生活をスタートさせる。ある日、新人ボランティアの美咲に恋をした鹿野は、ラブレターの代筆を田中に頼む。ところが美咲は田中の恋人だった・・・

鹿野さんのわがままさと重さに最初の方は驚かされたが、だんだん鹿野さんの人柄、生き様に引き込まれていき、鹿野さんがみんなに愛されている理由が分かった。ボランティアの人たちも鹿野さんを支え、時には支えられることで成長していく。夢や希望を与えられ、見つけていく。鹿野さんとボランティアの関係がとても素敵だった。

難病ものというよりも青春映画だった。重すぎず笑えるシーンもたくさん。それも大泉洋さんが上手く役にハマっていたからかなと。高畑充希ちゃんと三浦春馬も良い演技してた。
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