EDDIE

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.9
2018年最初の映画館鑑賞。
初めて母親と2人で映画を観に行きました。

大泉洋演じる筋ジストロフィーに罹った鹿野という男の物語。サブタイトルにもある通り実話です。
ボランティア(映画の中で彼らはボラと呼ぶ)に支えられ、とにかくワガママ貫き通す鹿野。2時間の映画を通じて、鹿野のキャラクターを理解すると、他人に迷惑をかけながらも人生を謳歌する鹿野の生き方に羨望の想いを抱きながらも純粋に尊敬の念を抱きました。
この映画の一番の感動ポイントはクライマックスで初めて母親に甘える場面。
鹿野という男は本当に不器用。普段は見舞いに来る母親を邪険に扱い、嫌いという感情を見せるが、これが愛情の裏返しであるということ。重い病気にかかった自分のせいで人生を棒に振ってほしくない。母には母の人生を生きてほしいという想いです。
私の母も還暦を超え、そして一緒に映画を観に行ったことで余計感情移入してしまいました。

個人的には高畑充希演じるボラの1人美咲ちゃん。彼女がなぜ鹿野にこれほどまで入れ込むのか、もっときっかけをうまく演出できていればさらに感情移入していたかもしれないですね。
ただ大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、綾戸智恵ら俳優陣の演技は素晴らしかったと思います。
年明けからいい映画を観ました。
EDDIE

EDDIE