ロス暴動当時の映像を使ったのには意図があるにしろ、2017年の映像が綺麗すぎたことと16:9の画角に4:3の映像が映ることでトランジションに違和感があった。考える隙を与えないカオスは良かったけど、同時に起こっている事象の目的に一貫性がなかった。ダニエル・クレイグはラブストーリー要員だったけどもう少し出番と役割が欲しかった。というかラブ要素が中途半端だったのはもはや無くてもよかった感じ。子供たちがさすがに頭おかしいレベルでのん気だったのが気にかかるのと、全体的にもう少しシリアスな方がよかった気がする。見てる途中に外でホームレスが喧嘩してて「Fuck you Nigger」って言ってて謎に映画とリンクしたし、LAにいながら見ると街の歴史が2018年もひそかに続いていることを実感。Kingsはロドニー・キングにかけてのタイトルだろうけど邦題にするには意味が広すぎて伝わらないのは理解。にしてもやっぱり邦題...。カオスなLAという街では人種問題ではないにしろロス暴動みたいなことがいつでも起こり得る気がしてならない。
