旅するランナー

マイ・サンシャインの旅するランナーのレビュー・感想・評価

マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)
2.8
映画試写会@アンスティチュ・フランセ。
ロドニー・キング事件他に端を発した92年LA暴動と、巻き込まれていく住民たち。
人種差別へのやるせない怒りがメインだが、ハル・ベイリー&ダニエル・クレイグによるコミカルなシーンを加えたり、暴動の煙の中で病院を探す車・夢の中の愛撫を幻想的に描いたりして、トルコ系フランス人監督が一歩引いた目線で、アメリカの解決しない問題を描くのが目新しさかもしれない。
上映後、有村昆氏がコメントしていたように、二大スターを客寄せパンダにして、フィクションに見せ場を付け加えてエンタメ度をアップする最近の映画作りの潮流に乗った、トランプ時代に上映されることが意義深い一作です。