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マイ・サンシャインのTOTのレビュー・感想・評価

マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)
2.4
ロス暴動の苛烈、子供たちの輝きと危うさ、大人たちのロマンス。
主たる要素は並走するがまとまらず、時折挿入されるニュース映像やイメージの多重も溶け合わない。
『裸足の季節』で狭い世界を表して効果的だった、背景のボケが強い揺れるクローズショットも今回は平凡に見えた。
‪子供や夢、煙の中を走る車の描写とか、あぁこういう絵が欲しいんだなって理解できる部分もあったものの、笑いとシリアスのバランスも掴みかねたし。
当時のニュース映像と映画の画角が合わないまま重ねてたように、事件と物語のテンションも合わないまま終わってしまった。
あの素直すぎていっそ手抜き感を感じる当時のニュース映像の多重イメージは、こんなん何度も見せられるなら新撮り風景のエンプティショットに音声だけボイスオーバーしてくれた方がマシだわと思った。‬
あんなん今どき学生でもようやらんよね。
でもダニクレはかわいかったけどね。
あと、私は『裸足の季節』もそこまで好きではないけど、比べれば、やっぱ共同脚本にいたアリス・ウィノクールの存在ってデカかったのかなとか思う。
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