92年のLA暴動を描く本作、邦題とポスターからは、感動モノ、あるいは普通のヒューマンドラマをイメージしてしまう人もいるかもしれない。見る方がいたら声を大にしていいたくなる。全く違うぞと。
あらかじめ違うと思って見たから大丈夫だと思ってたけど、好きな部類の映画ではなかった。社会派映画で、実話を描いているのに、なんかリアルじゃない表現があるし。
ヒューマンドラマももちろん描かれるが、ハートフルとか硬派なとかそういう人間模様ではない。もっとドロドロとした、でも不器用に生きていく人たちの話。あの時代子供だった大人は、いまどうしてるのかな。
人種差別や貧困、格差等、色んな不満が溜まってたんだろうなと。僕が生まれる2年前、ああいう地域があったんだなぁ。そして今も普通にあるんだよね。